月15万円以上は全体49.8%、女性は12.3%
厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」の参考資料3には、2025年3月末時点の厚生年金保険(第1号)の老齢年金受給権者1608万5696人が、年金月額1万円刻みで掲載されています。この月額には老齢基礎年金が含まれます。1
Money Now編集部が15万円以上の16階級を合計すると801万5484人。全体の49.8%です。男女別では男性735万998人、68.8%に対し、女性66万4486人、12.3%でした。男女の割合差は56.5ポイントです。1
| 区分 | 受給権者数 | 平均年金月額 | 15万円以上 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 全体 | 1608万5696人 | 15万289円 | 801万5484人 | 49.8% |
| 男性 | 1067万9944人 | 16万9967円 | 735万998人 | 68.8% |
| 女性 | 540万5752人 | 11万1413円 | 66万4486人 | 12.3% |
女性の49.5%は月10万〜15万円未満
同じ月額階級表を「10万円未満」「10万〜15万円未満」「15万〜20万円未満」「20万円以上」の4区分へまとめました。女性で最も多いのは10万〜15万円未満の49.5%で、10万円未満も38.2%です。男性は15万〜20万円未満が41.3%、20万円以上が27.5%でした。1
| 月額 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 10万円未満 | 9.3% | 38.2% |
| 10万〜15万円未満 | 21.9% | 49.5% |
| 15万〜20万円未満 | 41.3% | 10.6% |
| 20万円以上 | 27.5% | 1.7% |
日本年金機構の制度案内によると、老齢厚生年金の報酬比例部分は、過去の報酬と加入期間に応じて老齢基礎年金へ上乗せされます。したがって、全体平均や性別平均を自分の見込額として使うのではなく、自分の加入記録で確認する必要があります。5
2026年4月末の速報平均は15万7687円。ただし分布は更新できない
日本年金機構の主要統計(193)では、2026年4月末の厚生年金保険(第1号)の老齢給付Aは1571万2294件、平均年金月額は15万7687円です。一方、月15万円以上の男女別割合を計算できる詳細な分布は2025年3月末時点です。最新平均が上がったことだけを理由に、49.8%や男女別割合を更新することはできません。21
日本年金機構の2026年度年金額案内では、2026年度は老齢基礎年金が1.9%、厚生年金の報酬比例部分が2.0%引き上げられました。詳細分布の年金月額には基礎年金も含まれるため、表の全員へ一律2.0%を掛けて現在の分布を推計する方法は取りません。31
月15万円なら、単身の平均支出条件で月1万1435円不足
総務省統計局「家計調査報告 2025年平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯は、月平均の消費支出が14万8445円、税・社会保険料などの非消費支出が1万2990円でした。合計は16万1435円です。4
年金月額を15万円、ほかの収入を0円と置く条件付き試算では、「15万円−14万8445円−1万2990円=マイナス1万1435円」です。1年間では13万7220円の不足になります。4
平均ではなく、自分の記録を3段階で確認する
日本年金機構のねんきん定期便案内では、毎年の誕生月に加入記録を送っています。50歳未満はこれまでの加入実績に応じた年金額、50歳以上は老齢年金の種類と見込額が記載されます。6
50歳未満・50歳以上の表示差に関するQ&Aによると、50歳未満は過去の加入実績が基準です。50歳以上は、現在の制度へ同じ条件で60歳まで加入すると仮定した見込額です。年齢で数字の意味が違う点を確認してください。7
ねんきんネットの年金見込額試算では、今後の加入制度、収入見込額、就業期間、受給開始年齢などを変えた試算を最大5件保存し、グラフや表で比較できます。まず現在の見込額を確認し、月15万円との差ではなく、自分の支出見込みとの差を計算します。8
まとめ:平均15万円台より、自分の見込額と支出差を見る
2025年3月末の詳細分布では、厚生年金の月額15万円以上は全体49.8%、男性68.8%、女性12.3%でした。全体平均15万289円は、性別や加入記録の違いをならした数字です。1
月15万円を高齢単身無職世帯の平均支出へ当てはめる条件付き試算では、月1万1435円不足します。ただし平均家計はあなたの家計ではありません。ねんきん定期便とねんきんネットで自分の見込額を確認し、税・社会保険料を含む自分の月間支出と並べることが、最初の一歩です。468









