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厚生年金「月15万円以上」は女性12.3%・男性68.8% 単身の平均支出なら月1万1435円不足

厚生年金の月額15万円以上は全体49.8%ですが、男性68.8%、女性12.3%です。2025年の高齢単身無職世帯の平均支出を使い、月15万円で暮らす家計も試算します。

年金の通知書を並んで確認する高齢の男女

厚生年金の平均月額は15万円台でも、「自分も月15万円を受け取れる」とは限りません。厚生労働省の2025年3月末の受給権者データをMoney Now編集部が再集計すると、月15万円以上は全体49.8%、男性68.8%に対して女性は12.3%でした。さらに月15万円を高齢単身無職世帯の平均支出へ当てはめると、単純計算で月1万1435円不足します。平均を見るときの注意点と、自分の見込額を確かめる方法を整理します。

月15万円以上は全体49.8%、女性は12.3%

厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」の参考資料3には、2025年3月末時点の厚生年金保険(第1号)の老齢年金受給権者1608万5696人が、年金月額1万円刻みで掲載されています。この月額には老齢基礎年金が含まれます。1

Money Now編集部が15万円以上の16階級を合計すると801万5484人。全体の49.8%です。男女別では男性735万998人、68.8%に対し、女性66万4486人、12.3%でした。男女の割合差は56.5ポイントです。1

厚生年金保険(第1号)老齢年金受給権者の月額15万円以上
区分受給権者数平均年金月額15万円以上割合
全体1608万5696人15万289円801万5484人49.8%
男性1067万9944人16万9967円735万998人68.8%
女性540万5752人11万1413円66万4486人12.3%
1
厚生年金月15万円以上の割合を全体49.8%、男性68.8%、女性12.3%の横棒で比較した図
厚生労働省「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにMoney Now編集部再集計1

女性の49.5%は月10万〜15万円未満

同じ月額階級表を「10万円未満」「10万〜15万円未満」「15万〜20万円未満」「20万円以上」の4区分へまとめました。女性で最も多いのは10万〜15万円未満の49.5%で、10万円未満も38.2%です。男性は15万〜20万円未満が41.3%、20万円以上が27.5%でした。1

年金月額4区分の男女別構成割合
月額男性女性
10万円未満9.3%38.2%
10万〜15万円未満21.9%49.5%
15万〜20万円未満41.3%10.6%
20万円以上27.5%1.7%
1
厚生年金の月額を4区分にまとめ、男性は15万から20万円未満41.3%、女性は10万から15万円未満49.5%が最多と示す帯グラフ
厚生労働省の月額階級別人数をもとにMoney Now編集部再集計。各割合は小数第1位に丸めているため合計が100%にならない場合があります1

日本年金機構の制度案内によると、老齢厚生年金の報酬比例部分は、過去の報酬と加入期間に応じて老齢基礎年金へ上乗せされます。したがって、全体平均や性別平均を自分の見込額として使うのではなく、自分の加入記録で確認する必要があります。5

2026年4月末の速報平均は15万7687円。ただし分布は更新できない

日本年金機構の主要統計(193)では、2026年4月末の厚生年金保険(第1号)の老齢給付Aは1571万2294件、平均年金月額は15万7687円です。一方、月15万円以上の男女別割合を計算できる詳細な分布は2025年3月末時点です。最新平均が上がったことだけを理由に、49.8%や男女別割合を更新することはできません。21

日本年金機構の2026年度年金額案内では、2026年度は老齢基礎年金が1.9%、厚生年金の報酬比例部分が2.0%引き上げられました。詳細分布の年金月額には基礎年金も含まれるため、表の全員へ一律2.0%を掛けて現在の分布を推計する方法は取りません。31

月15万円なら、単身の平均支出条件で月1万1435円不足

総務省統計局「家計調査報告 2025年平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯は、月平均の消費支出が14万8445円、税・社会保険料などの非消費支出が1万2990円でした。合計は16万1435円です。4

年金月額を15万円、ほかの収入を0円と置く条件付き試算では、「15万円−14万8445円−1万2990円=マイナス1万1435円」です。1年間では13万7220円の不足になります。4

年金月15万円から高齢単身無職世帯の平均消費支出14万8445円と非消費支出1万2990円を差し引くと月1万1435円不足する試算図
総務省統計局の2025年平均をもとにMoney Now編集部試算。年金以外の収入は0円と仮定4

平均ではなく、自分の記録を3段階で確認する

日本年金機構のねんきん定期便案内では、毎年の誕生月に加入記録を送っています。50歳未満はこれまでの加入実績に応じた年金額、50歳以上は老齢年金の種類と見込額が記載されます。6

50歳未満・50歳以上の表示差に関するQ&Aによると、50歳未満は過去の加入実績が基準です。50歳以上は、現在の制度へ同じ条件で60歳まで加入すると仮定した見込額です。年齢で数字の意味が違う点を確認してください。7

  1. ねんきん定期便で加入期間と記録のもれを確認する
  2. 記載額が過去実績か、60歳までの加入を仮定した見込額かを確認する
  3. 働き方や受給開始年齢を変えた条件を、ねんきんネットで比較する
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ねんきんネットの年金見込額試算では、今後の加入制度、収入見込額、就業期間、受給開始年齢などを変えた試算を最大5件保存し、グラフや表で比較できます。まず現在の見込額を確認し、月15万円との差ではなく、自分の支出見込みとの差を計算します。8

まとめ:平均15万円台より、自分の見込額と支出差を見る

2025年3月末の詳細分布では、厚生年金の月額15万円以上は全体49.8%、男性68.8%、女性12.3%でした。全体平均15万289円は、性別や加入記録の違いをならした数字です。1

月15万円を高齢単身無職世帯の平均支出へ当てはめる条件付き試算では、月1万1435円不足します。ただし平均家計はあなたの家計ではありません。ねんきん定期便とねんきんネットで自分の見込額を確認し、税・社会保険料を含む自分の月間支出と並べることが、最初の一歩です。468

一次情報・参考資料

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    一次情報 · 日本年金機構

    日本年金機構の主要統計(193)
  3. 3
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    一次情報 · 日本年金機構

    知っておきたい年金のはなし
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