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バークシャーの保有株を見て100万円買う前に 最新13Fの基準日と、全資産の割合とは異なる理由を確認する

2026年6月末の保有開示と同日の連結貸借対照表を比較。提出日までの時間差、現金等を除いた一覧の範囲、株価下落時の家計負担を分け、注文前の確認手順を整理します。

暗い背景で無記名の紙の一部を拡大するルーペ。開示範囲を表す編集部イメージ。

バークシャー・ハサウェイの2026年6月期13Fは、6月30日の保有を8月14日に提出したものです。9月13日には、残高の基準日から75日が経過しています。100万円で同じ銘柄を買うことを考えるなら、ニュースの新しさに加えて、保有一覧がどこまでの資産を示すかが判断を左右します。

保有銘柄のニュースを読んだ日と、機関投資家が保有していた日は別です。余裕資金を使う場合も、一覧の上位から選ぶ前に、資料が答えている範囲を押さえる必要があります。今回の対象はバークシャー・ハサウェイの2026年6月期13Fです。2

6月末の残高が、8月の提出を経て9月に届く

EDGARの6月期13F提出原本では、報告期末が2026年6月30日、提出日が8月14日と記録されています。13Fは、対象証券について期末の数量と市場価値を示す資料です。ニュースが流れた9月時点の保有を約束するものではありません。21

提出期限は原則として四半期末から45日以内です。「45日経過してから必ず公表する」という待機期間ではありません。SECが示す2026年6月期の期限は8月14日で、今回は実提出日と一致します。期限が土日や休日なら、その後の最初の営業日へ移ります。12

6月30日から8月14日までの暦日差は45日、この記事の閲覧基準である9月13日までは75日です。この75日は保有残高の日付からの経過であり、買付日からの日数ではありません。以前から持つ株もあり、購入日自体は13Fの欄にありません。「最大135日」をすべての保有や公表の普遍的な上限として扱うこともできません。142

6月30日の報告期末から8月14日の期限・実提出まで45日、9月13日の閲覧基準日まで75日。下段は100万円の株価10%下落で90万円となる仮定。
SECの提出原本・FAQに基づきMoney Now編集部計算。暦日差は期末翌日から数える。下段は為替・費用一定、配当なしの感応度例で、将来予測ではない。21

9月13日までを対象とするSECの提出一覧では、当該期の13F-HR/A(訂正報告)は見当たりませんでした。8月14日の原本も訂正欄は未選択です。後日の訂正で情報が変わる可能性があるため、保存した画像だけでなく、注文時点の提出一覧へ戻る意味があります。63

連結資産には、株式一覧にない現金等がある

13F表紙の集計欄は2992億5355万6246ドル、89行です。89は企業数ではありません。同一銘柄でも投資裁量や管理者などによって複数行があるため、企業数や銘柄別の数量を知るには情報表の分類をそろえます。341

バークシャーの同じ6月末の連結貸借対照表を見ると、総資産には現金等のほか、売掛金、棚卸資産、事業用の土地・設備なども入っています。保有証券の一覧を読んでいるときとは、資産の範囲が変わります。5

2026年6月30日・連結貸借対照表(単位:百万米ドル)。合計と比率はMoney Now編集部計算。
項目金額
保険・その他の現金及び現金同等物35,096
鉄道・公益・エネルギーの現金及び現金同等物5,513
短期米国財務省証券への投資324,905
上記の合計365,514
連結総資産1,263,071
上記合計/連結総資産28.9%
5

現金・現金同等物と短期米国債を合わせると3655億1400万ドルで、連結総資産の28.9%に相当します。現金同等物に含まれる購入時満期3カ月以内の米国債を、ここへもう一度足す必要はありません。短期米国債欄には未決済の買付分も含まれるため、これは貸借対照表の表示残高でそろえた比較です。5

13Fの中で大きな割合を占める銘柄でも、会社全体で同じ割合を占めるとは限りません。現金等を含む連結資産と、投資裁量に基づく対象証券の一覧では、そもそも分母の範囲が違うためです。513

13Fは公式の対象証券リストに沿う仕組みです。現金や空売りの全体像は示しません。一方で「外国企業ならすべて対象外」「債券ならすべて対象外」でもありません。米国市場で取引される外国発行体の株式や、一部の転換社債なども対象になり得ます。発行体の国籍だけで分類せず、証券の種類と上場市場を見る必要があります。1

100万円の判断に移す前に、分母と損失額を分ける

「銘柄の評価額÷13F合計」で出るのは、あくまでその報告内の構成比です。それを100万円へそのまま掛けても、バークシャー全体と同じ配分にはなりません。また、13Fの集計額を連結総資産で機械的に割っただけでは、厳密な連結株式比率にもなりません。共同の投資裁量を報告する管理者の範囲と、会社が支配する企業をまとめた会計上の連結範囲を合わせる必要があるためです。351

家計で先に決められるのは、投資に使う上限と、評価額が下がったときに受け入れられる金額です。例として100万円を株式へ投じ、株価だけが10%下落すると、100万円×10%=10万円の減少、残る評価額は90万円です。これは為替と取引費用を一定、配当なしとした試算で、特定銘柄の下落予想ではありません。1

米国株では為替も円換算額を変えます。そのため、この10万円を最大損失や実際の損益見込みとは扱えません。買付金額だけを決めるのでなく、その金額が減ったときに予定していた支出へ影響しないかを考えます。同じ銘柄名を選んだことは、取得価格や保有期間まで同じにする条件にはなりません。41

数量を調べる資料としては使える

ただし、記載範囲が限定されていても、13Fから期末の保有数量と市場価値は分かります。同一銘柄の複数行をそろえて集計すれば、その期末にどれだけ報告されていたかを調べる出発点になります。41

市場価値は購入原価ではありません。評価額の大きさだけで「それだけ新たに資金を入れた」とは読めず、数量も併せて見る必要があります。13Fに記載されない購入理由や売買日まで推測せず、気になる企業の事業や決算を調べる対象を絞る使い方なら、情報の範囲に沿います。41

秘密扱いを申請して別途提出する制度もあります。今回の公開原本の集計欄には、そのために情報を省略した旨の注記は見当たりませんでした。ただし、秘密扱い制度がないという意味ではありません。省略注記や後日の訂正がある場合には、一覧から消えたことだけを売却の証拠にせず、公開範囲が変わったかを確かめる必要があります。31

編集部の見方:注文前に残高の日付と家計の上限を書く

Money Now編集部は、保有銘柄を選ぶ前に「いつの残高か」と「何を分母にした割合か」を書き出すことが、100万円の使い方を決める第一歩だと考えます。企業の開示にある比率を家計へ移すのではなく、自分が許容できる減少額から投資上限を決める順番が適切です。251

SECのバークシャー13F提出一覧で期末・提出日・訂正の有無を確認し、表紙から情報表へ進む。次に同じ期末の会社報告で現金等を見て、自分の買付上限と許容減少額を書き留める。ニュースを読んだ日に買う義務も期限もありません。この順番を終えてから、注文するかを判断できます。651

一次情報・参考資料

  1. 1

    一次情報 · U.S. Securities and Exchange Commission

    Frequently Asked Questions About Form 13F
  2. 2

    一次情報 · U.S. Securities and Exchange Commission

    Berkshire Hathaway 13F-HR filing detail, accession 0001193125-26-352200
  3. 3

    一次情報 · Berkshire Hathaway Inc. / SEC EDGAR

    2026年6月期 Form 13F-HR 表紙・集計欄
  4. 4

    一次情報 · Berkshire Hathaway Inc. / SEC EDGAR

    2026年6月期 Form 13F INFORMATION TABLE
  5. 5

    一次情報 · Berkshire Hathaway Inc.

    2026 Second Quarter Report
  6. 6

    一次情報 · U.S. Securities and Exchange Commission

    CIK 1067983 Form 13F提出一覧(2026年9月13日まで)

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