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住宅ローン金利が1%上がると返済額はいくら増える?3,000万〜8,000万円で試算

住宅ローン金利が1.0%から2.0%になると月返済はいくら増えるのか。借入3,000万〜8,000万円を比較し、5年ルール・125%ルールと自分のローンでの確認方法まで整理します。

住宅ローン金利の上昇と返済額の変化を考えるイメージ

住宅ローン4,000万円を35年・元利均等返済で借りる場合、金利1.0%なら月約11.3万円、2.0%なら約13.3万円です。差は月約2万円。ただし返済中の変動金利では、5年ルールなどによって返済額がすぐ増えない場合があります。まずはシンプルな条件で確認してみましょう。

住宅ローンの金利が「1%上がる」と聞いても、毎月の返済額が実際にいくら増えるのかはイメージしにくいものです。まずはシンプルな条件で確認してみましょう。

金利1.0%→2.0%で、月々の返済額はいくら増える?

元利均等返済・返済期間35年・ボーナス返済なし・金利は返済期間中一定として試算します。

Money Now編集部試算
借入額金利1.0%金利2.0%月々の差
3,000万円84,686円99,379円+14,693円
4,000万円112,914円132,505円+19,591円
5,000万円141,143円165,631円+24,488円
6,000万円169,371円198,758円+29,387円
7,000万円197,600円231,884円+34,284円
8,000万円225,829円265,010円+39,181円
借入額別に金利1%上昇時の月返済増加額を示す横棒グラフ
借入額が大きいほど、同じ1%の金利差でも毎月の差額は大きくなります。

自分の借入額に近い行を見ると影響の大きさをつかみやすくなります。5,000万円なら月約2.4万円、8,000万円なら約3.9万円の差です。同じ「+1%」でも、借入額によって家計への影響は変わります。

4,000万円なら、総返済額は約823万円違う

4,000万円を35年間借りるケースでは、金利1.0%の総返済額は約4,742万円、2.0%では約5,565万円です。元金はどちらも4,000万円なので、大きく変わるのは利息です。毎月では約2万円の差でも、返済期間全体で確認すると大きな金額になります。

4,000万円35年で金利1%と2%の元金と利息を比較した積み上げ棒グラフ
金利1.0%では利息約742万円、2.0%では約1,565万円。Money Now編集部試算。

ただし、ここまでの比較は「最初から35年間その金利だった場合」です。すでに変動金利で返済中なら、金利と毎月返済額が動くタイミングは必ずしも同じではありません。

返済中の変動金利なら、金利が上がっても返済額がすぐ増えるとは限らない

変動金利・元利均等返済では、5年ルールを採用している金融機関があります。この場合、適用金利が変わっても次回の返済額見直しまで毎月返済額は変わりません。つまり、金利が上がるタイミングと毎月返済額が上がるタイミングは必ずしも同じではありません。1

金利上昇と毎月返済額の見直し時期が異なることを示すタイムライン
金利の変更と返済額の変更には時間差が生じる場合があります。1

毎月の返済額が同じでも、元金が減りにくくなる

元利均等返済では、毎月の返済額は「元金の返済」と「利息」で構成されます。金利が上がると、返済額が同じでも利息の割合が増え、その分だけ元金の減り方が遅くなります。毎月の引き落とし額だけを見て「まだ影響はない」と判断せず、元金と利息の内訳も確認しておきたいところです。1

同じ11万円の返済額でも金利上昇後は利息割合が増えることを示す図
金額は仕組みを説明するためのイメージです。1

返済額が変わらないまま5年たつと、ローン残高や次の返済額はどうなるのでしょうか。「住宅ローンの5年ルールとは?」では、4,000万円・35年で金利0.5%から1.5%へ上がるケースを使い、元金と利息の内訳、5年後の残高、見直し後の月返済額を順に確認できます。

125%ルールがあっても、返済額の増加分がなくなるわけではない

125%ルールは、返済額を見直すとき、新しい返済額をそれまでの返済額の125%以内に抑える仕組みです。負担そのものが免除されるわけではありません。12

国土交通省の例では、4,000万円・35年・当初1.0%から5年間で3.0%まで上昇したケースで、6年目の本来返済額約15.4万円が125%ルールにより約14.1万円に抑えられます。その後、11年目以降は約15.8万円となる例が示されています。ここでは「今払わなくてよくなった分が消えるわけではない」ことを確認しておきましょう。2

国土交通省の例で5年ルールと125%ルールによる返済額の推移を示した図
国土交通省公表例をMoney Now編集部が再構成。2

では、自分の住宅ローンではどうなる?

ここまで確認してきたように、金利上昇の影響は「1%上がった」という情報だけでは決まりません。現在のローン残高、残りの返済期間、現在の適用金利によって結果が変わります。ここからは自分の条件に置き換えて確認してみましょう。

MONEY NOW CALCULATOR

住宅ローン金利上昇シミュレーター

ローン残高・残り期間・現在金利・比較金利を入力すると、月返済額と残り期間の総返済額・利息の差を確認できます。

現在の月返済¥156,268
比較後の月返済¥179,849
月々の差¥23,581
総利息の差¥8,489,374

元利均等返済・毎月返済・ボーナス返済なしで、入力した金利が返済期間中変わらないと仮定した試算です。変動金利の5年ルール・125%ルールや実際の金利見直し時期は反映していません。

「+1%」だけでなく、+0.5%・+1%・+2%も確認する

シミュレーターでは、現在の金利を基準に+0.5%、+1.0%、+2.0%も確認してみてください。将来の金利を一点で当てるのではなく、「この金利なら今まで通り生活できる」「ここまで上がると家計を見直す必要がある」というラインを知るためです。

自分の住宅ローンに5年・125%ルールがあるか確認する

すべての変動金利住宅ローンに5年・125%ルールがあるわけではありません。金融機関、商品、返済方式によって扱いが異なるため、契約先の商品説明や返済予定表で確認します。1

  • 現在のローン残高
  • 現在の適用金利と残り返済期間
  • 金利の見直し時期と返済額の見直し時期
  • 5年ルール・125%ルールの有無

金利上昇が気になったら、まず3つ確認する

銀行アプリや返済予定表で「残高・現在金利・残り期間」を確認し、契約の5年・125%ルールも確認します。その数字が分かったら、シミュレーターで現在金利、+0.5%、+1%、+2%を比べてみてください。

住宅ローンについて考えるとき、将来の金利を正確に当てることはできません。一方で「この金利なら今まで通り生活できる」「ここまで上がると家計を見直す必要がある」というラインは、自分の家計から確認できます。金利がこれから何%になるかだけを見るのではなく、自分の住宅ローンと家計が金利の変化にどのくらい対応できるのか。まずはそこから確認してみましょう。

一次情報・参考資料

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