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9月の個人向け国債、固定5年は年2.24%でも何を見て選ぶ?税引後の利息と使う時期で変わる比較のポイントを整理する

固定型の満期と変動型の途中換金を、元本100万円・同じ保有期間で比較。変動型の将来利率は未確定です。税引後利息、換金調整額、支出日に間に合う手続きを整理します。

銀行の相談待合で、無地の青灰色のフォルダーを見直す成人の編集部イメージ

2026年9月募集の個人向け国債は、固定5年が年2.24%、変動10年が初回年1.95%です。いずれも10月15日発行ですが、満期は異なります。5年後の支出に充てるお金なら、長い満期までの利息合計だけでは判断できません。元本100万円について、半年ごとの税引後利息と、使う日に現金化する際の調整額を比べます。

比較の基準日は、発行から5年後の2031年10月15日とします。これより前に支出する予定なら、固定型も満期前の換金になります。「5年くらい先」を、実際に支払う年月へ置き換えることが出発点です。1

提示利率が続く期間は、固定と変動で異なる

財務省の9月募集分の発行条件(PDF)では、固定5年第186回は年2.24%、税引後年1.7849440%。変動10年第198回は初回年1.95%、税引後年1.5538575%です。固定型の利率は満期まで変わらず、変動型は半年ごとに見直されます。1

変動型の適用利率は基準金利に0.66を掛けて決め、年0.05%の下限があります。今回の1.95%は、これから10年間の利息を約束する数字ではありません。固定型の2.24%と並べるときは、確定している期間の長さも一緒に見ます。1

募集は2026年9月3日から30日、発行は10月15日です。利払日は毎年4月15日と10月15日。固定型は2031年10月15日、変動型は2036年10月15日に満期を迎え、額面100円につき100円で償還されます。半年ごとの利子と、最後に返る元本は別の入金です。1

元本100万円の利子を、半年ずつ積み上げる

以下はMoney Now編集部の試算です。課税される個人が1口座で100万円を一括購入し、利子を再投資せずに保管する条件です。税制は変わらないとし、手数料、非課税措置、損益通算は含めません。変動型は比較用に初回の1.95%が続くと仮定します。15

税引前の半年利子は「元本×年率÷2」です。そこから所得税・復興特別所得税15.315%と地方税5%を、それぞれ1円未満切り捨てで差し引きます。固定型は1万1200円から1715円と560円を引き、1回8925円。変動型の一定利率ケースは9750円から1493円と487円を引き、1回7770円です。3567

各満期までの利子合計は、固定型が8925円×10回=8万9250円。変動型は7770円×20回=15万5400円となります。利子を使わず残せば元本込みの累計は、それぞれ108万9250円、115万5400円です。これは満期当日に全額が新たに入金される意味ではありません。167

変動型の合計が多いのは、利息を受け取る期間を倍にした例だからです。固定型の満期後にどう運用するかはここでは仮定していません。また、税引後年率を5年分まとめて掛ける概算では固定型は8万9247.20円になりますが、本試算は各利払の税額を丸めてから合計しています。167

5年後に使うなら、変動型には換金調整額を入れる

同じ2031年10月15日までなら、固定型は満期で、変動型はまだ途中です。変動型の受取利子は10回分の7万7700円ですが、中途換金には「直前2回分の税引前利子相当額×0.79685」の調整額がかかります。一定利率の例では、9750円×2回×0.79685=1万5538.575円です。1

10回目の利払直後、経過利子ゼロと置くと、利子累計から調整額を差し引いた実質利息は約6万2161円。既払い利子を残した元本込みの累計は約106万2161円です。換金時の決済端数を処理する前の計算値を、表示時に円単位で四捨五入しています。実際の受渡日がずれれば経過利子も変わります。13

同じ5年で使うなら、変動型は受け取った利子の合計だけでは比べられません。今回の一定利率シナリオでは、換金調整額まで差し引くと固定型との差は約2万7089円へ広がります。167

100万円を5年保有する例で、固定型の利子89250円、変動型の利子77700円から調整額約15539円を引いた約62161円を示す。変動は年1.95%一定の仮定。
財務省・国税庁・福島県の資料をもとにMoney Now編集部試算。税は利払ごとに端数処理。変動は予測ではなく一定利率の仮定、換金額は決済端数処理前の概算。1567

みずほ銀行の商品概要にある中途換金条件では、発行から原則1年は換金できません。同行の換金代金は約定日を含め3営業日後の入金で、利払日・償還日の4営業日前から前営業日までは換金の約定もできません。国が元利金を支払う仕組みと、必要な日に現金が届くかは分けて考える必要があります。3

早い時期の金利上昇なら、変動型が上回る余地も

ただし、今後の利率が上がれば結果は逆転します。初回だけ1.95%、第2回以降を年3.00%と置く別のシナリオでは、5年換金後の実質利息は約9万1442円となり、固定型を約2192円上回ります。167

同じ方法で第2回以降を年2.50%とすると、約7万7498円で固定型を下回ります。最後の2回は換金調整額とおおむね相殺されるため、5年後の利率だけ高くても、途中までの利息が十分に増えていなければ差は埋まりません。大切なのは上昇するかだけでなく、いつ上昇するかです。167

税と決済の円未満を無視した目安では、第1〜8回の適用年率の平均が2.8%なら固定型と並びます。初回1.95%が決まっているため、第2〜8回の平均では約2.92%が境目です。これは基準金利ではなく商品の適用年率についての条件で、到達を予測したものではありません。1

また、保有者の死亡や大規模な自然災害の被害には、1年以内でも換金できる特例があります。遺族年金を受けられる妻や身体障害者手帳の交付を受ける人などには、要件を満たせば非課税制度もあります。該当する場合は、課税を前提にした本試算をそのまま使わず、必要書類と扱いを窓口で確認します。4

編集部の見方:利率を見る前に、支出日を満期へ重ねる

Money Now編集部は、使う日が決まった資金では、その日に戻せる額と手続きを先にそろえて比べるのが適切だと考えます。固定型の強みは利率の高さだけでなく、予定支出と満期を合わせれば換金調整額を避けられる点です。13

まず、この100万円を最初に使う年月を確定し、急な支出に備える生活予備費を除きます。2031年10月15日より前に使うなら固定型も途中換金として計算し直し、その日以降なら満期金の入金と支払日が合うかを確認してください。変動型を選ぶ場合も、既払い利子を含めて必要額が確保できるかが判断の軸です。13

みずほ銀行の当月募集・購入手続き案内では、公共債口座の開設後に口座保有店で取引し、インターネットでは取り扱いません。口座がなければ、本人確認・マイナンバー関係書類や印鑑の準備から始めます。9月30日の何時まで受け付けるか、開設に何日必要かは購入予定店へ先に照会しましょう。2

個人向け国債は毎月募集があります。今月の提示利率を確保するために、生活予備費まで急いで移す必要はありません。購入を急ぐ前に確定させたいのは、将来金利の予想より、資金を使う日と、その日に間に合う受渡しの段取りです。43

一次情報・参考資料

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    一次情報 · みずほ銀行

    個人向け国債・今月の募集内容
  3. 3

    一次情報 · みずほ銀行

    個人向け国債商品概要
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7

    一次情報 · 福島県

    県民税配当割Q&A・Q2〜3

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